Raphael Saadiq – Instant Vintage

01 Doing What I Can
02 Body Parts
03 Be Here (Feat. D’Angelo)
04 Still Ray
05 OPH
06 You’re The One I Like
07 Excuse Me (Feat. Angie Stone)
08 Charlie Ray
09 Different Times (Feat. T-Boz)
10 Tick Tock
11 People
12 Tek #1
13 Faithful
14 Make My Day
15 Blind Man
16 Tek #2
17 Uptown
18 What’s Life Like
19 Skyy, Can You Feel Me (Feat. Rosie Kaye)

90年代のTony! Toni! Tone!が大好きなので、まずは”House Of Music”をレビューしようかと思ったんだけど、Raphael Saadiqを聴いてたので2002年発表のこちら。Raphael Saadiqソロデビュー作。
Princeも認めるネオソウルの立役者だけあってゲストもD’Angelo、Angie Stone、T-Boz (TLC)などと華やか。
冒頭からファンキーなうねるベースの”Doing What I Can”、ゆったりとしたビターテイストな”Body Parts”、D’Angelo参加のシングル曲”Be Here”と、真顔なかっこよさの曲が続き、そこからは比較的リラックスした曲が続きます。
個人的にはDr. Dreの”Still D.R.E.”をサンプリングした哀愁漂う”Still Ray”、”Tick Tock”のほのぼの感、トニーズっぽい”You’re The One I Like”や”Faithful”あたりに通じるまったりサウンドが好きですね。
そうえいばネオソウルって言葉、当時は「ビンテージっぽいヒップホップソウル」ってざっくりしたイメージがあったけど、ここ最近はますます細分化されてオルタナR&Bとかアーバン・コンテンポラリー(グラミーではこれに替わって「プログレッシブR&B」になったようだ)のアーティストでもネオソウルと銘打ったりしてて定義がわけがわからなくなって、時代の変化を感じます。
当時のトレンドとクラシックソウルの作法を兼ね備えた、万人が聴ける優しいR&Bアルバムです。
トニーズ以前はPrinceのパレードツアーのバックバンドからキャリアが始まってるので、ソウルのお作法がしっかりじっくりと根底にあるんでしょうな。
近年の肩の力が抜けてレイドバックしたパフォーマンスもほんとかっこいいです。

このNPRのパフォーマンスとか最高です。後半に今をときめくLucky Dayeが出てきますね。彼のアルバムも最高なんだけどデジタルオンリーなのでちょっと寂しい。
NPRのTiny Desk Concertシリーズは良いですね。この雰囲気、我らがオーガナイズしてる喫茶SMiLEのWOOLの雰囲気に似てるんですよ。狭いスペースでぎゅうぎゅうになりながら、しかしリラックスして演奏してる感じ。